商売柄 古今東西の靴を見ますが 「こ、これは!!」と言うような漫画の様なセリフを恥ずかしながら言ってしまいそうな靴を見ることがあります。
古い物のデザインや素材使い、木型の中で現代でも全然通用する 、むしろ今っぽい。もしくは古い時代にこんな物が!なんて思う靴は そんなに有りません。
たまたまラバーソールが劣化していてお持ち込み頂いた靴ですが、個人的はかなりツボに入りました。
詳細は分からないそうですがタイムリーに30ー40年ほど前に日本の職人さんが作ったものだそうです。
ミリタリーテイストで作られていますが まんま では無くオリジナリティのあるブーツ
9分仕立てのハンドソーンウェルテッド 細部のディティールが本当に素晴らしい。
vibram 2870 レザーミッドソール オールソール 修理
同じ仕様で修理いたしました。バケッタの様なシボ革 ライニング無し うーん 今っぽい
中を開けると 普通は鉄のシャンクが入っていますが ベニア板を三枚貼り合わせた木のシャンク
中物はコルクが多いですが との粉を固めたような詰め物 完全に砂状になっていました。うーん 昔っぽい
先芯のないソフトトゥ 昔のテイストですが 逆に今っぽい!
サイドにパンチングされた 型番かサイズ うーんどこかのブランドで見たことある!今っぽい!
プルストラップに穴! 恐らく引っ掛けてぶら下げる用の物 アメリカのブーツではありえないくらいの綺麗なトリプルステッチ アイデアが今っぽい。
肉厚な色付きハトメに一番びっくりした かなり上等な靴紐 の先の金属チップ まさかこの時代に存在していたとは、、 今っぽい!
とまあ 最先端なブーツでした。 日本の職人さんはハイカラですね。
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