革を扱っていると色々な依頼を頂く事もございまして
その色々が楽しい反面 一から考える事も多く試行錯誤に陥る事もしばしば。
サンプルという作業が無く いきなり本番という事に緊張感を走らせています。
専門でも専門外でも可能な事であれば悩みながら作業をし経験にして行きたいですし
相談の間口を狭め無いようにと思います。
修理ではありませんがバイクショップから頂いたサドルタイプシートです。
結構作りましたが作る度に、より良くならないか悩んでしまいます。マテリアルやパターンや縫い方然り 色々ですね。
こちらの赤い靴は 某アイドルグループのスタイリストさんからのご依頼で脱ぎ履きが簡単に出来るようにファスナーを取り付けたいという事でした。そのままだとステージで早替えが出来なく困っているということ。
グループなので9足ありましてまた海外公演もあり納期タイト。1週間程度で材料を仕入れて仕上げる都合をつけるので大変でした。
生地に対して切り込むとほつれてしまう点 、裏地がないのでファスナーを挟むわけにもいかなく。また表に取り付けても目立たない色 、芯材があるため切り込む限界がある中で出来る限り下まで下がる用に取り付ける。脱着に合わせて大きいファスナーが良いが目立つので小さいもので対応するか。またストレッチ素材なのでミシン掛けが大変。
色々と頭の中にぐるぐる回った上で 「請け負えます」と言えるまで 簡単では無いのです。
事前に断ることも多い職種かと思いますが
出来る事も出来ない事もやって見る事が大事なんだなぁ。と常々思います。