PT83リアルタイムで何度も修理された靴です。
せっかく直すのであれば出来る限り手の加えられる方法を致します。
中底は一から切り出して木型に癖付けし アッパーは普段見えない内側を補修します。
レッドウイング 2268 中底交換 ウェルト交換 VIBRAM430 フロントダブルレザー オールソール
元の状態は全体的に磨耗 くたびれていますね。
ソールを外して中を開けるとこのように 中底が割れて向こう側が見えてしまっています。
以前メーカー純正ソールで交換されていましたが、コルクなどは元のコルクを残してツギアテの様に充てているだけでした。
ブーツ用の木型に中底を固定して癖付け。革中底の厚みなどはグッドイヤー用の物を使っています。
ショルダーやベンズ 、ヌメ革 床革 用途に応じて 素材を使います。
木型を入れるのと無いのでは 形の戻り方が違います。甲周りの張りが良くなりました。
グッドイヤーの特徴であるリブを取り付けて中底をセットします。
ウェルトを取り付けてアウトソール ヒール 加工して 完成です。
修理は木型があった方が正解ですが、正解ばかりだとイレギュラーな事に対応出来なくなるので、正解のない修理は大好きです。靴を作っている方は木型を前提に使うので、靴修理を始める際 靴に正解を求める場合が有りますがお客様の要望に応える事が大事で大体正解はありません。なんちゃって。