爪先の表の革と裏地の間には先芯と言って、紙や革などの硬い材料が入っています。
通常どんな靴にも入っており、動きが加わった時に形が崩れない為に必要なものであります。
こと古いブーツに関しては入っていないことも多く、当時のディティールとして定着していますね。
お客様の要望で先芯を抜いてトゥのメリハリを潰しヴィンテージブーツの様なペコっとした感じに致しました。
レッドウイング ベックマン リウェルト ダブルステッチ vibram269オールソール 先心抜き
パッとは分かりませんが手で押すと凹みます。また履いてくると少しづつ型崩れしていきます。
本来の機能である型崩れ防止を逆手に取った修理でした。勉強になります。